九州大学では、「未来創成科学者育成プロジェクト(QFC-SP)」において、将来グローバルに活躍しうる次世代の傑出した科学技術人材を育成するため、高度で実践的な教育によって課題解決能力をさらに伸ばしていくことを目的として、高校生に対して大学における教育、研究の機会を提供しています。
また、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「大学・エコシステム推進型スタートアップ・エコシステム形成支援」の採択を受け、オール九州・沖縄圏一体でアジアとつながるスタートアップ・エコシステムを創出することを目指し、九州・沖縄の18大学と株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP)と九大OIP株式会社によりPlatform for All Regions of Kyushu & Okinawa for Startup-ecosystem(PARKS)を設立しており、その取組みの一つとして「アントレプレナーシップ人材育成プログラムの開発・運営」を行っております。
このQFC-SPとPARKSが連携・協力し、QFC-SPで研究に取り組む高校生に対して「アントレプレナーシップ講座」を開講しました。令和7年2月1日(土)~2月2日(日)の2日間にわたりに高校生34名が参加し、本学のロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)の五十嵐 伸吾教授の講義により、アントレプレナーシップの基礎的な知識と考え方、その手法などについて学ぶとともに、5名程度のチームを組み、グループワークを通じて新技術を用いた革新的な社会実装・ビジネス提案に関するディスカッションとプレゼンテーションに取り組みました。参加した高校生たちは、講座で学んだ知識や考え方を用いて、慣れない試みに苦戦しながらも、QUSIS(九大起業部)から参加してくれた本学学生によるコーチングを受けつつ、非常に楽しんでかつ遊び心をもってディスカッションを重ね、最後には堂々としたプレゼンテーションを行っていました。

アントレプレナーシップ講座の様子1

アントレプレナーシップ講座の様子2

グループワークの様子1

グループワークの様子2

プレゼンテーションの様子1

プレゼンテーションの様子2

全体の集合写真
今回、本講座に参加した高校生は、今後約10か月間にわたりQFC-SPの取組により、大学の研究室で大学4年生や大学院生と同じように自身の研究を進めていきます。本講座で学び・体験したアントレプレナーシップを活かして、より良い研究活動、自己成長につながることを祈っています。また、未来人材育成機構では、そんな全力で学業と研究に取り組む高校生たちをサポートすることで、我が国の科学技術イノベーション創出に向けた人材育成に取り組んでまいります。