次世代博士人材育成コースとは?
九州大学は、2027年4月に「次世代博士人材育成コース」を設置し、我が国の科学技術イノベーションの創出を担う博士人材の育成を目指します。
日本では、諸外国に比べ博士の学位を有する高度な専門人材が少ないことが、研究力やイノベーション力の低下、さらには国際競争力の低下の原因と言われています。この問題を解決するために、九州大学未来人材育成機構は、2027年4月に「次世代博士人材育成コース」を新たに設置します。「次世代博士人材育成コース」では、高校生段階から博士課程修了までの一貫した学びと手厚いサポートにより、我が国の科学技術イノベーションの創出を担う博士人材の育成を目指します。
次世代博士人材育成コースの特徴
意欲と能力にあふれる学生が、早い段階から安心して研究に打ち込める環境と、より一層研究意欲を高めるための機会を提供します。
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高校生段階から博士課程修了までの一貫した学び
通常の学生は、学部3・4年次の研究室配属後に、本格的な研究活動を開始しますが、次世代博士人材育成コースのコース生は、入学後すぐに研究室配属・研究インターンシップが開始されますので、早期に研究活動に従事することができます(但しコース生の所属する学部・学科の研究室に限る)。これにより、研究へのモチベーションを維持したまま、博士課程修了まで研究活動に取り組むことができます。
特に、本学の高大連携事業であるQFC-SPを修了し、「次世代研究者発掘入試」を経て本学に入学した場合は、大学入学後も希望すれば同じ研究室で研究活動に取り組むことができます。 -
成長の可能性を拡げる柔軟なカリキュラム
「次世代博士人材育成コース」では、専攻教育科目の先取り履修、入学前教育や英語外部試験のスコアによる単位認定などの制度を設置予定です。これらの制度を活用して空いた時間を使って、研究活動にさらに邁進したり、副専攻プログラムの受講により広く教養を深めたりすることができます。
さらに、各学部・学科が定める卒業・修了要件を満たした上で、優秀な成績を修得した場合は、早期卒業・修了が認められることがあります。 -
若手研究者スクエアやセミナーで広がる研究の世界
「次世代博士人材育成コース」の在籍生や修了生を主要メンバーとするコミュニティである「若手研究者スクエア」では、所属や学年を超えた学生や大学院生同士の交流に加え、企業の方などとの交流が行われます。研究志向の高い仲間たちと意見交換することで、刺激を受け、新たな視点やアイデアを得ることに繋がります。
また、本学の中で、特に優れた研究業績を有し、研究をリードする主幹教授等によるセミナーを、コース生を対象に開催します。このセミナーを通して、社会の様々な分野で関わっている最先端の研究の歴史的背景から現在の研究状況、そして、研究の未来を知る機会を提供し、更なる研究意欲の向上を図ることができます。 -
手厚いサポート体制
博士課程学生を除くコース生に対して、年間50万円の奨学金を支給します(博士課程学生は別の支援制度あり)。
さらに、未来人材育成機構の教員がメンターとなり、研究計画やキャリアパスについての指導・助言を行います。
次世代博士人材育成コースに入るには?
研究者の卵としての実績と資質を見逃さない、新たな入試制度「次世代研究者発掘入試」を開始します。
「次世代研究者発掘入試」を経て九州大学に入学するか、九州大学入学後に実施される編入試験(学部1~3年生が対象)に合格することで、コース生になることができます。
「次世代研究者発掘入試」は、高校生段階での研究体験等を通じて得られた研究力や課題解決能力、特定の研究分野へのモチベーションを評価する、高大接続を重視した新たな総合型選抜入試です。全国の大学が実施する「グローバルサイエンスキャンパス(GSC)」や「次世代科学技術チャレンジプログラム (STELLAプログラム)」等の高大連携事業での研究体験等の実績を積極的に評価しますが、特に、本学の高大連携事業であるQFC-SPを修了した学生は、希望すれば同じ研究室への配属・研究インターンシップ(但しコース生の所属する学部・学科の研究室に限る)や入学前教育の単位認定など、自分の学びを継続して進めることができます。
令和8(2026)年度に次世代研究者発掘入試を実施する学部・学科(予定):
- 工学部(電気情報工学科、材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科、地球資源システム工学科)
- 農学部
※上記は2025 年3 月末現在の内容であり、今後、変更があり得ますので、予めご了承ください。