本教育用語は、以下の文書を参考にして作成されています。
- 『学士課程教育の構築に向けて(答申)』
- 『新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)』
- 『高等教育に関する質保証関係用語集』
- 『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)』
- 『「卒業認定・学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)、「教育課程編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)及び「入学者受入れの方針」(アドミッション・ポリシー)の策定及び運用に関するガイドライン』
- 『教学マネジメント指針』
高等教育の動向に鑑みて、随時内容を更新いたします。
制度に関する用語
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リカレント教育
社会人の学び直しの機会としての教育。
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FD
教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称。
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SD
事務職員や技術職員など職員を対象とした、管理運営や教育・研究支援までを含めた資質向上のための組織的な取組。
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大学ポートレート
大学等の教育情報の活用・公表のための共通的な仕組み。
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ジョイント・ディグリー
連携する複数の大学が共同で単一の学位を授与するもの。
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ダブル・ディグリー
連携する複数の大学が、それぞれ当該学生に対し学位を授与するもの。
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チューニング・プロジェクト
各国のカリキュラムを分かりやすくかつ比較可能性を参照するツールを開発する、欧州で始まったプロジェクト。
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単位互換制度
他の大学で修得した単位を、自らの大学で修得したものとみなすことを可能とする制度。
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IR(インスティテューショナル・リサーチ)
大学等において、機関に関する情報の調査及び分析を実施する機能又は部門。
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履修証明制度
社会人等を対象に、履修証明プログラムの修了者に証明書を交付できる制度。
プログラムに関する用語
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教育に係る三つのポリシー
「ディプロマ・ポリシー」「カリキュラム・ポリシー」「アドミッション・ポリシー」の総称。学校教育法施行規則に基づいて、大学が策定・公開を義務付けられている。一貫性・整合性を持たせて策定するとともに、三者の関係を分かりやすく示すことが求められている。
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ディプロマ・ポリシー(DP)
卒業までに学生が身に付けるべき資質・能力を示す基本的な方針。策定単位としては、学位プログラムが望ましいとされている。
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カリキュラム・ポリシー(CP)
DPの達成のために、どのような教育課程を編成し、どのような教育内容・方法を実施し、学修成果をどのように評価するのかを定める基本的な方針。
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アドミッション・ポリシー
DPやCPに基づく教育内容等を踏まえ、どのように入学者を受け入れるかを定める基本的な方針。「学力の3要素」をどのレベルで求めるか、どのように評価するかが重視される。
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アセスメント・ポリシー(プラン)
学生の学習成果の評価について、その目的、学位プログラム共通の考え方や尺度、達成すべき質的水準及び具体的実施方法などについて定めた方針。
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内部質保証
大学等が自らの責任で自学の諸活動の質を保証すること。
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教学マネジメント
大学がその教育目的を達成するために行う管理運営。
この確立においては、3つのポリシーに基づく(P)、体系的で組織的な大学教育を展開し(D)、その成果を学位プログラムごとに点検・評価を行うことで(C)、不断の改善に取り組むこと及び教育・学修成果に関する情報を教育活動の見直し等に活用すること(A)、というPDCAサイクルを回していくことが求められる。 -
認証評価
認証評価機関が、大学等の教育研究等の総合的な状況等について行う評価。
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エキスパートジャッジメント
大学教員の専門性に裏付けられて設定されたプログラム・レベルの学修目標を、授業科目の中で扱う学問分野の知識・能力に対応した授業科目レベルの到達目標に具体化するとともに、学修目標・到達目標の達成度(学修成果)を適切に評価することのできる、大学教員の判断力。
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学位プログラム
大学において学位を取得させるにあたり、当該学位のレベルと分野に応じて達成すべき能力を明示し、それを修得させるように体系的に設計した教育プログラム。
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GPA
Grade Point Averageの略。
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卓越大学院プログラム
世界最高水準の教育力と研究力を結集した5年一貫の学位プログラム。
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国際バカロレア(IB)プログラム
国際バカロレア(本部スイス・ジュネーブ)が提供する、国際的な視野を持った人材を育成するための国際的な教育プログラム。
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学士力
学士課程修了者が身に付けていることを期待されている能力であり、4分野13項目から構成されている。
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学力の3要素
(ア)知識・技能
(イ)思考力・判断力・表現力
(ウ) 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
のこと。 -
学修成果
プログラムやコースなど、一定の学修期間終了時に、学修者一人一人が自らの学びの成果として、知り、理解し、行い、実演できるようになった内容。
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アセスメント・テスト
学習到達度調査。
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学習システム・パラダイム
大学教員が学習者の視点に立って、担当する授業科目だけでなく、プログラムの全体性・整合性も重視する認識の枠組み。
授業に関する用語
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MOOC
オンラインで無料で提供される大学レベルの授業。
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汎用的技能・ジェネリックスキル
知的活動でも職業生活や社会生活でも必要な技能。
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ティーチング・アシスタント(TA)
主に授業において、学習者に対して助言を行ったり、実験・実習等の教育補助業務を行う学生のこと。
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PFFP・プレFD
主に大学院生を対象とした、学識を教授するために必要な能力を培うための機会。
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学習(学修)ポートフォリオ
学生が、学習過程ならびに各種の学習成果を長期にわたって収集したもの。
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シラバス(授業指針)
各授業科目の詳細な授業計画。
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ティーチングポートフォリオ
大学等の教員が自身の教育努力を伝えるために効率的・効果的に記録に残そうとする「教育業績ファイル」。
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アクティブラーニング
一方向的な知識伝達型講義を聴くという(受動的)学習を乗り越える意味での、あらゆる能動的な学習のこと。
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ルーブリック
学修評価の基準の作成方法であり、評価水準である「尺度」と、尺度を満たした場合の「特徴の記述」で構成される。
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クリッカー
講義中に出される質問に対して番号を押して回答するのに用いられるリモコン。